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コマンド
robocopy

説明
堅牢性の高いファイルコピーを行う。
具体的にはさまざまなオプションの指定が可能で、ミラーリングコピーや、ログファイルへのログ出力や、帯域を制御してのコピーなど利用条件に応じてさまざまなオプションの指定が可能となっている。

環境
Windows11 24H2

書式
robocopy コピー元 コピー先 [ファイル...] [オプション]

コピーオプション
/S サブディレクトリをコピーするが、空のディレクトリはコピーしない。
/E 空のディレクトリを含むサブディレクトリをコピーする。
/LEV:n コピー元ディレクトリ ツリーの上位 n レベルのみをコピーする。
/Z 再起動可能モードでファイルをコピーする。
/B バックアップ モードでファイルをコピーする。
/ZB 再起動可能モードを使用する。アクセスが拒否された場合、バックアップ モードを使用する。
/J バッファーなし I/O を使用してコピーする (大きなファイルで推奨)。
/EFSRAW 暗号化されたすべてのファイルを EFS RAW モードでコピーする。
/COPY:コピーフラグ ファイルにコピーする情報 (既定値は /COPY:DAT)。
copyflags : D=データ、A=属性、T=タイムスタンプ、X=代替データ ストリームをスキップ (/B または /ZB の場合は X は無視される。) (S= セキュリティ =NTFS ACL、O= 所有者情報、U= 監査情報)。
/SEC セキュリティと共にファイルをコピーする。 (/COPY:DATS と同等)。
/COPYALL ファイル情報をすべてコピーする。 (/COPY:DATSOU と同等)。
/NOCOPY ファイル情報をコピーしない (/PURGE と共に使用すると便利)。
/SECFIX スキップしたファイルも含むすべてのファイルのファイル セキュリティを修正する。
/TIMFIX スキップしたファイルも含むすべてのファイルのファイル時刻を修正する。
/PURGE 既にコピー元に存在しないコピー先のファイル/ディレクトリを削除する。
/MIR ディレクトリ ツリーをミラー化する (/E および /PURGE と同等)。
/MOV ファイルを移動する (コピー後にコピー元から削除)。
/MOVE ファイルとディレクトリを移動する (コピー後にコピー元から削除)。
/A+:[RASHCNET] コピーされたファイルに指定の属性を追加する。
/A-:[RASHCNETO] ピーされたファイルから指定の属性を削除する。
/CREATE ディレクトリ ツリーと長さ 0 のファイルのみを作成する。
/FAT 8.3 FAT ファイル名のみを使用してコピー先ファイルを作成する。
/256 256 文字を超える非常に長いパスのサポートをオフにする。
/MON:n コピー元を監視し、n 回を超える変更があった場合に再度実行する。
/MOT:m コピー元を監視し、m 分後に変更があった場合に再度実行する。
/RH:hhmm-hhmm 実行時間 - 新しいコピーを開始できる時刻を指定する。
/PF 実行時間をファイルごと (パスごとではない) に確認する。
/IPG:n 低速回線で帯域幅を解放するためのパケット間ギャップ (ミリ秒)を指定する。
/SJ 接合のターゲットとしてではなく接合として Junctions をコピーする。
/SL リンクのターゲットとしてではなくリンクとしてシンボリック リンクをコピーする。
/MT[:n] n 個のスレッドのマルチスレッド コピーを実する (既定値 8)。
n は 1 から 128 までの値である必要がある。
このオプションは、/IPG および /EFSRAW オプションと互換性がない。
パフォーマンス向上のため、/LOG オプションを使用して出力をリダイレクトすること。
/DCOPY:コピーフラグ ディレクトリにコピーする情報を指定する (既定値は /DCOPY:DA)。
(copyflags : D=データ、A=属性、T=タイムスタンプ、E=EA、X=代替データ ストリームをスキップ)。
/NODCOPY ディレクトリ情報をコピーしない (既定では /DCOPY:DA が実行される)。
/NOOFFLOAD Windows のオフロードをコピーするメカニズムを使用せずに、ファイルをコピーする。
/COMPRESS ファイル転送中にネットワーク圧縮を要求する (適用可能な場合)。
/SPARSE[:Y/N] コピー中のスパース状態の保持を有効または無効にする。
/NOCLONE 最適化としてブロック複製を試行しないように指示する。

ファイル調整オプション
/IoMaxSize:n[KMG] {read,write} サイクルあたりの最大 i/o サイズを指定する。(n [KMG] バイト)
/IoRate: n [KMG] i/o レートを指定する。 (n [KMG] バイト/秒)
/Threshold 調整のためのファイルサイズのしきい値を指定する。(n [KMG] バイト)

ファイル選択オプション
/A アーカイブ属性が設定されているファイルのみをコピーする。
/M アーカイブ属性のあるファイルのみをコピーし、リセットする。
/IA:[RASHCNETO] 指定されたいずれかの属性が設定されているファイルのみをコピーする。
/XA:[RASHCNETO] 指定されたいずれかの属性が設定されているファイルをコピーしない。
/XF file [ファイル]… 指定された名前/パス/ワイルドカードに一致するファイルをコピーしない。
/XD dir [ディレクトリ]… 指定された名前/パスに一致するディレクトリをコピーしない。
/XC 変更されたファイルを除外する。
/XN 新しいファイルを除外する。
/XO 古いファイルを除外する。
/XX コピー先にだけ存在するファイルとディレクトリを除外する。
/XL コピー元にだけ存在するファイルとディレクトリを除外する。
/IS 同一ファイルを含む。
/IT 異常なファイルを含む。
/MAX:n 最大ファイル サイズ - n バイトより大きいファイルを除外する。
/MIN:n 最小ファイル サイズ - n バイトより小さいファイルを除外する。
/MAXAGE:n 最長ファイル有効期間 - n 日より古いファイルを除外する。
/MINAGE:n 短ファイル有効期間 - n 日より新しいファイルを除外する。
/MAXLAD:n 最大最終アクセス日 - n で指定する値以後に使用していないファイルを除外する。
/MINLAD:n 最小最終アクセス日 - n で指定する値以後に使用されたファイルを除外する。
(n < 1900 の場合、n = n 日。それ以外は、n = YYYYMMDD の日付)。
/FFT FAT ファイル時間 (2 秒の粒度) を想定する。
/DST 1 時間の DST 時間差を補正する。
/XJ シンボリック リンク (ファイルとディレクトリの両方) と接合ポイントを除外する。
/XJD ディレクトリのシンボリック リンクと接合ポイントを除外する。
/XJF ファイルのシンボリック リンクを除外する。
/IM 変更されたファイル(変更日時が異なる)を含める。

再試行オプション
/R:n 失敗したコピーに対する再試行数: 既定値は 1,000,000。
/W:n 再試行と再試行の間の待機時間: 既定値は、30 秒です。
/REG /既定の設定としてレジストリに R:n と /W:n を保存する。
/TBD 共有名が定義されるまで待機する (再試行エラー 67)。
/LFSM 空き領域不足モードで動作し、コピーの一時停止と再開を有効にする。デフォルトではコピー先のボリュームの空き領域が10%を下回った場合このモードが発動される。つまりコピー先の空き領域が10%を下回った場合処理が一時停止される。
/LFSM:n[KMG] /LFSM、 下限サイズを n [K:kilo,M:mega,G:giga] バイトで指定する。

ログオプション
/L リストのみ - いずれのファイルにも、コピー、タイムスタンプの追加、または削除を実施しない。
/X 選択されたファイルのみではなく、余分なファイルをすべて報告する。
/V スキップされたファイルを示す詳細出力を作成する。
/TS 出力にコピー元ファイルのタイム スタンプを含める。
/FP 出力にファイルの完全なパス名を含める。
/BYTES サイズをバイトで出力する。
/NS サイズなし - ファイル サイズをログに記録しない。
/NC クラスなし - ファイル クラスをログに記録しない。
/NFL ファイル リストなし - ファイル名をログに記録しない。
/NDL ディレクトリなし - ディレクトリ名をログに記録しない。
/NP 進行状況なし - コピーの完了率を表示しない。
/ETA コピーするファイルの推定完了時刻を表示する。
/LOG:ファイル ログ ファイルに状態を出力します (既存のログを上書きする)。
/LOG+:ファイル ログ ファイルに状態を出力します (既存のログ ファイルに追加する)。
/UNILOG:ファイル ログ ファイルに UNICODE で状態を出力します (既存のログを上書きする)。
/UNILOG+:ファイル ログ ファイルに UNICODE で状態を出力します (既存のログに追加する)。
/TEE コンソール ウィンドウとログ ファイルに出力する。
/NJH ジョブ ヘッダーなし。
/NJS ジョブ要約なし。
/UNICODE 状態を UNICODE で出力する。

ジョブオプション
/JOB:ジョブ名 名前の付いたジョブ ファイルからパラメーターを取得する。
/SAVE:ジョブ名 名前の付いたジョブ ファイルにパラメーターを保存する。
/QUIT コマンド ラインの処理後に終了する (パラメーターの表示のため)。
/NOSD コピー元ディレクトリを指定しない。
/NODD コピー先ディレクトリを指定しない。
/IF 後続のファイルを含む。

使用例
シナリオ: C:\Data フォルダーをリモートサーバーのData_Backupへミラーリングコピーする。
ログをログファイルへ出力する。ファイルとディレクトリの一覧はログファイルへは出力しない。
■コマンド実行前
コピー元フォルダ

コピー先フォルダ


■コマンドを実行する。


■コマンド実行後
コピー先フォルダ

ログファイルの内容


最終更新日:2025/08/31

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